シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP財政赤字の法定上限、GDP比60%に引き上げ

経済

2020年8月26日

財政赤字の法定上限、GDP比60%に引き上げ

 マレーシア連邦議会下院は8月24日、財政赤字の法定上限を従来の国内総生産(GDP)比55%から60%に引き上げる案を可決した。2022年末まで適用する。新型コロナウイルス流行で景気が冷え込む中、積極財政を進めるためで、上限引き上げは世界金融危機下の09年7月以降で初めて。ザ・スター・オンラインなどが8月24日付で伝えた。
 
 政府は今年、2,950億リンギ(約7兆5,140億円)規模の景気刺激策を推進。ザフルル・アジズ財務相によれば、真水で450億リンギ(約1兆1,462億円)を注入する計画で、これにより財政赤字はGDP比56%に上昇する。
 
 マレーシアの20年第2四半期のGDPは前年同期比で17.1%減少。新型コロナとその対策である活動制限で大幅なマイナスとなった。マレーシア中央銀行は通年の成長率がマイナス3.5〜マイナス5.5%になると予想している。

(提供:亜州ビジネスASEAN
 

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP財政赤字の法定上限、GDP比60%に引き上げ