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経済

2020年8月25日

サービスロボットの役割、パンデミックを機に拡大

 シンガポールでロボットへの関心がコロナウイルスCovid-19禍の発生を機に高まっており、導入例が増加している。特にサービス業の最前線で利用されるロボットが注目を集めており、利用が拡大している。
 
 ロボット導入に積極的なホテルのヨーテル・シンガポールは、卵と麺を調理するロボットをビュッフェに導入する。ダリー支配人によると、ロボットのおかげで職員は人手による作業が最も必要なことに時間を使うことができる。ヨーテルはホテル向け自律走行型配達ロボットを生産している米サビオークの製品を使っている。
 
 Covid-19禍をきっかけに利用が拡大しているのは掃除ロボットで、床清掃を目的とするソフトバンクロボティクスの自律走行型掃除機「ウィズ」は需要が増加し、シンガポール法人のリー・チンヤオ最高執行責任者(アジア太平洋担当)によると、映画館など新たに120カ所で導入された。
 
 それでもCovid-19禍で生き残りが精いっぱいという企業が多く、全体としてロボット投資に慎重だ。ホテルのイビススタイルズシンガポールは助成金を利用し掃除用ロボットを導入する。
 
 ロボットのサービス業への利用に将来性があると判断し、製造、物流業向けロボットの内資企業SESTOロボティクスは最近、サービス業向けロボットして自律走行型の消毒ロボットを売り出した。
 
 持続可能性・環境省は公衆衛生の水準を高めるための立法措置を計画しており、ロボット技術の利用を盛り込む。

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