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経済

2020年8月24日

生命保険市場、上半期は12.6%縮小

 マレーシア生命保険協会(LIAM)の発表によると、2020年上半期の生命保険業界の収入保険料は52億4,000万リンギ(約1,326億円)で、前年同期から12.6%減少した。新型コロナウイルス対策の活動制限令(MCO)が発令したことで対面営業ができず、仕組みが複雑で詳細な説明が必要な商品で新規契約が減った。
 
 収入保険料を商品別にみると、投資運用の成績に応じて保険金額や解約返戻金が変動する変額保険は24.5%減の17億3,000万リンギ(約438億円)と大幅に落ち込んだ。LIAMは、変動保険は商品の仕組みが複雑で見込み客に直接説明することが好ましいが、活動制限の影響で面談ができず、新規契約が減少したとしている。
 
 一方、通常型の生命保険商品の収入保険料は18.4%減の11億2,000万リンギ(約283億円)。団体保険は2.4%増の24億リンギ(約607億円)だった。また新型コロナが流行する中、少額短期型の医療保険は新規契約件数が前年同期より5割近く増えた。
 
 LIAMのロー・グアト・ラン会長は、「コロナ禍で保険に対する消費者の関心が高まった」と述べた上で、「保険会社は協力して業界全体のサービス向上を図るべき」と強調した。また保険の販売から契約、保険金支払いに至るまでのプロセスにデジタル技術を組み入れ、コロナ後のニューノーマルに対応すべきとしている。

(提供:亜州ビジネスASEAN

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