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国際

2020年8月19日

域内5カ国からの旅客、チャンギ空港での乗り継ぎが可能に

 シンガポール民間航空庁(CAAS)はチャンギ空港での乗り継ぎが可能な路線の拡大を決めた。ベトナム、カンボジア、インドネシア、マレーシア、タイ発の便を利用する旅客はチャンギで乗り継ぎができるようになる。
 
 シンガポール航空(SIA)とグループ企業のシルクエアー、スクートを利用した旅客に限られる。域内発の旅客が乗り継ぎを認められるのは、6月に国境規制がわずかながら緩和されてから初めて。
 
 これ以前に、日本、豪州、ニュージーランド、中国、イタリア発の便を利用する旅客は乗り継ぎが認められている。
 
 タイはバンコク、インドネシアはジャカルタ、メダン、スラバヤ、マレーシアはクアラルンプール、イポー、クチン、ペナン発の旅客が乗り継ぎを認められる。
 
 SIAの広報担当者は「建設的な進展だが、状況は依然流動的で、厳しさに変わりはない」とコメントした。
 
 航空産業アナリストのブレンダン・ソビー氏によれば、世界的に海外旅行自体が規制されているため、東南アジア5カ国からの乗り継ぎ利用は少数にとどまる見通しだ。東南アジア諸国が相互に、またほかの国との間で、隔離義務なしで自由に行き来できる域内(トラベルバブル)を構築できなければ、乗り継ぎ客の増加は見込めないという。

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