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経済

2020年8月7日

ゲンティン第2四半期は大幅赤字、収入はほぼゼロ

 統合型カジノリゾートのリゾート・ワールド・セントーサ(RWS)を所有・運営するゲンティン・シンガポールの第2四半期(4~6月)決算は1億6,330万Sドル(約125億円)の赤字だった。RWS開業以来、四半期ベースで最悪の決算だ。同業のマリーナ・ベイ・サンズも第2四半期は約1億米ドルの赤字を計上している。
 
 新型コロナウイルス禍で外国人入国者が2月以降急減した。また政府が「サーキットブレーカー」を通じ経済・社会活動を制限したため、RWSはユニバーサルスタジオ、水族館、アドベンチャー・コーブ・パーク、ホテル、カジノなど全部門のサービスを4月6日から6月30日まで停止せざるを得なかった。
 
 世界的な旅行規制は継続されており、先行き年内の業績を悲観しているという。来年6月時点のアジアの航空旅客需要はコロナウイルス発生前の50%を予想している。
 
 売上高は前年同期比94%減の4,130万Sドル(約31億円)。うちアトラクション、カジノ部門の売り上げは4億Sドル(約307億円)余りから650万Sドル(約5億円)へ99%減少した。
 
 RWSは先月、外国人を中心に約2,000人の従業員を解雇した。業務能力がシンガポール人社員と外国人社員で同じ場合、外国人を解雇するシステムを採用しており、全社員に占めるシンガポール人の割合は66%から75%に高まった。

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