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経済

2020年8月6日

COE落札価格が反騰、発行枠縮小が主因

 シンガポール陸運庁(LTA)が8月5日実施した新車購入権(COE)入札ではすべてのカテゴリーで落札価格が前回を上回った。当期(8~10月)のCOE発行枠が縮小したことが主因だ。
 
 Aカテゴリー(排気量1.6リットル以下で出力130馬力以下の乗用車)のCOEは前回より0.9%高い3万3,000Sドル(約254万円)。Bカテゴリー(排気量1.6リットル以上か出力130馬力以上の乗用車)のCOEは6%高い3万7,102Sドル(約285万円)で、1月以降の最高。
 
 どの4輪車の購入にも使えるオープン・カテゴリーのCOEは4.3%高い3万6,502Sドル(約281万円)、商用車は0.9%高い2万4,100Sドル(約185万円)、オートバイは18.3%高い7,701Sドル(約59万円)だった。
 
 COE値上がり率は発行枠縮小率ほどではなく、複数ブランドの車を扱うプライムのネオ・ナムヘン会長は「通常時であればCOEはもっと値上がりしたはず」とコメントした。
 
 応募枚数は前回より18%少ない4,816枚で、ホンダ車を扱うカー・モーター幹部のニコラス・ウォン氏によると、市場心理は依然良くない。
 
 ネオ氏は「COE値上がりにあわてることはない。この先供給は十分あるのだから、今急いで乗用車を買う必要はない」と述べた。

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