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社会

2020年7月29日

グレート・シンガポール・セール(GSS)、9月にバーチャルイベントとして実施

 グレート・シンガポール・セール(GSS)は、シンガポール最大の小売イベントとして知られ今年26年目を迎える。例年は6月から8月にかけて店舗とオンラインで開催されているこのイベントだが、今年5月にCOVID-19の影響のためセールを中止すると主催者から発表された。
 

 
 その後、新たに9月9日から10月10日までバーチャルイベントとしてセールを開催することが発表され、今年はよりローカルの小売業者のデジタル化をさらに促進することに焦点を当てたバーチャルなイベントとして実施、約800のブランドが参加する。
 
 シンガポール小売業協会(SRA)が主催するこのセールは、「eGSS:Shop.Win.Experience」としてデジタルサービスとして新たなデビューを果たす。
 
 小売業者が提供する商品は、SRAのeGSS GoSpreeプラットフォームに集約され、買い物客はバーチャルツールを使ってこれらの商品を見ることができる。
 
 またこのプラットフォームでは、買い物客が賞品を獲得したり、様々なブランドや商品についてのディスカッションをライブストリーミングで視聴したり、買い物客のプロフィールに合わせてカスタマイズされたライフスタイルカタログを閲覧したりできるインタラクティブなゲームも提供。アプリ上では商品や飲食物、アトラクション、ホテルなどのお得な情報を閲覧することができ、また、オンラインや店舗での購入時に使用できるプロモーションコードをダウンロードすることもできる。
 
 SRAのエグゼクティブ・ディレクターであるローズ・トン氏は7月23日、「このセールは、小売業者が活用できる唯一の統一されたマーケティング・販売イベントであると思います。」と述べ、更に「セールを開催しないと何かが足りないと感じたので、オンラインで開催することを決めた。そしてどのようにすれば例年と違うことが実現可能かを考えました。」と述べた。
 
 またトン氏は現状の厳しい経済情勢の中での消費者心理について、「現在、陰鬱で不景気な状況ではあるが、GSSは買い物客が毎年楽しみにしている一大イベントなので、お得な情報があれば、消費も盛り上がるでしょう。そして小売業者は顧客に働きかけ、顧客に買い物に来てもらうための革新的な方法を模索しています。」と述べた。
 
 なおSRAは、シンガポール家具産業協議会(SFIC)、繊維ファッション連盟(Taff)、シンガポール観光協会(ASA)と共同でeGSSを開催しており、主催者は、今年は地元のデザイナーや小売業者のファッションやライフスタイル製品をオンラインマーケットプレイス「Oneorchard.store」で販売することで、地元のブランドをアピールしていきたいとの考えだ。
 
 公式サイトは7月28日より公開されており、GoSpree.sgにてアクセスすることができる。
 https://www.gospree.sg/

text: Aiko Sasaki

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