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社会

2020年7月29日

昨年の出生数はわずかに増加も死亡者も増加、結婚は大幅減

 シンガポール統計局が28日公表した出生・死亡・婚姻統計によると、昨年生まれた子どもは3万9,279人で前年より0.6%増加した。初産女性の年齢(中央値)は30.8歳(2009年は29.7歳)だった。
 
 死亡者の数は前年比0.8%増の2万1,446人だった。死因で多かったのは男性では心臓病や高血圧、事故で、女性では腎臓、泌尿器、脳血管の病気だった。
 
 合計特殊出生率(一人の女性が出産可能とされる年齢に産む子どもの数の平均)は1.14人で17年の1.16人を下回った。人口維持には出生率は2.1人が必要だ。
 
 結婚したのは2万5,434組と、前年より6%少なく、2010年以降の最少だった。離婚は同4%増の7,623組で、過去20年で最多。初婚者の年齢の中央値は、男性が09年の29.8歳から30.4歳に上昇。女性は27.5歳から28.8歳に上昇した。異なる民族間の結婚は同期間、18%から23%に増加した。新婦の方が新郎より年上の結婚の割合は16%から18.3%に増加した。
 
 社会学者や結婚カウンセラーによると、国民は教育、キャリア構築にかける時間が増えており、晩婚が増える結果になっている。
 
 一方で高齢者の結婚も増えている。結婚した男性のうち60歳かそれ以上だったのは514人(09年は324人)、女性は124人(同46人)だった。こうした結婚のうち半分強は離婚経験者だった。

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