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経済

2020年7月29日

マレーシア、6月の輸出9%増、中国向けが1.5倍に

 マレーシア統計局が7月28日発表した貿易統計によると、2020年6月の輸出額は前年同月比8.8%増の828億6,680万リンギ(約2兆510億円)だった。4〜5月の2割減から回復し、4ヵ月ぶりに増加。中国向けが1.5倍に増え、品目別では主力の電気・電子製品やパーム油などが好調だった。輸入額は5.6%減の619億7,510万リンギ(約1兆5,339億円)と、4ヵ月連続のマイナス。貿易黒字は208億9,170万リンギ(約5,171億円)となり、過去最高を更新した。
 
 輸出が増加に転じたことについて、同局は「新型コロナウイルス流行の影響から回復したとみられる」とコメントした。品目別では全体の4割超を占める電気・電子製品が15.9%増と好調。シンガポール向けなどが伸びている。パーム油・パーム油製品は45.4%増。主要輸出品ではほか、ゴム製品(101.0%増)や光学・科学機器(35.6%増)、機械・部品(29.4%増)なども伸びが大きかった。
 
 上位10ヵ国・地域への輸出では、7カ国・地域向けが増加した。全体の2割近くを占め最大の中国向けは46.8%増と大きく拡大。鉄鋼など金属製品や石油製品、パーム油・パーム油製品の伸びが顕著だった。他に香港向けと米国向けが3割増加。対日輸出は9.8%増だった。
 
 輸入では資本財と消費財が増えたものの、輸送機器の部品など中間財が落ち込んだ。国別では最大の中国からが3.4%増えた一方、日本からは6.1%減少した。
 
 上半期の累計は、輸出額が前年同期比6.8%減の4,489億8,700万リンギ(約11兆1,124億円)、輸入額が7.2%減の3,843億7,550万リンギ(約9兆5,133億円)、貿易収支が646億1,150万リンギ(約1兆5,991億円)の黒字だった。

(提供:亜州ビジネスASEAN

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