シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP6月の工業生産高は7%減、減少は2カ月連続

経済

2020年7月27日

6月の工業生産高は7%減、減少は2カ月連続

 経済開発庁(EDB)が24日発表した6月の製造業生産高は前年同月比6.7%の減少だった。減少は2カ月連続。部門別で最も減少したのはバイオ医学で31%の減少だった。バイオ医学を除いた製造業生産は2.1%の増加になる。
 
 大華銀行(UOB)のエコノミストによれば、外需不振がシンガポールの輸出を損じており、国内経済も6月に活動制限解除後の第1段階の規制緩和が導入されたばかりで、仕事に戻れた労働者は全体の3分の1だった。
 
 OCBC銀行のエコノミストは、多くの国がウイルス対策のため医療品の確保に乗り出したが、在庫は一定水準に達したと推測され、今後の需要は安定的に推移すると指摘した。
 
 電子機器部門の生産は17%増加した。クラウド、データセンター関連、5G整備需要から半導体生産が大幅増加した。
 
 精密工学部門の生産は9%増加。半導体関連機械、システムの生産が特に増加した。化学部門生産は12%減少した。輸出受注減が主因。
 
 輸送工学部門の生産は34%減だった。航空機保守需要の低迷、造船所での労働者不足が響いた。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP6月の工業生産高は7%減、減少は2カ月連続