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国際

2020年7月20日

米税関がトップグローブ製品差し止め、労働問題で

 米税関・国境警備局(CBP)は、ゴム手袋世界最大手トップグローブの製品について、全国の税関で輸入品を差し止める違反商品保留命令(WRO)を発布した。詳細な理由は明らかにしていないが、外国人労働者の就職に関するあっせん料問題が関係しているとみられている。チャンネル・ニュース・アジアなどが7月16日付で伝えた。
 
 差し止めの対象は、トップグローブと子会社TGメディカルの製品。トップグローブは声明で、工場で採用した外国人が就職あっせん業者にあっせん料を払っていたことが問題視された可能性があるとしている。同社は問題解決に向け、CBPや関連業者に問い合わせしていると説明。2週間以内に解決するとしている。
 
 外国人労働者によるあっせん料の支払いは既に明るみに出ており、トップグローブは過去数ヵ月で問題解決に取り組んだ。今年からあっせん料を同社が負担しているほか、昨年までの分については労働者への補填(ほてん)を進めた。ただ同社は、過去に取引があったあっせん業者の分まで全て解決することに難航していると現状を明かしている。
 
 CBPは昨年も、マレーシアのゴム手袋メーカーであるWRPアジアパシフィックに対して違反商品保留命令を発布。同社が労働者にあっせん料を返還したことから、今年3月に措置を解除している。

(提供:亜州ビジネスASEAN

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