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経済

2020年7月17日

店舗賃料は下半期に一段と下落=クッシュマン

 店舗賃貸料が第1四半期から第2四半期にかけ下落したが、不動産サービスの米系クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(C&W)は、下半期はさらに下落すると予想している。
 
 2カ月に及ぶ「サーキットブレーカー」が終わり、多くの小売業者が6月19日以降、営業を再開したが、ソーシャル・ディスタンシングの措置は継続されており、飲食業やフィットネス関連では人数制限がかかるため能力100%の営業ができない。この結果、多くの業者が店をたたむ可能性があり、店舗賃料の一段の下落が予想されるという。
 
 第1四半期から第2四半期にかけ、オーチャードの優良施設の賃料は1平方フィート当たり月34.73Sドル(約2,600円)に1.5%下落。その他市街地の店舗賃料は20.88Sドル(約1,600円)に3.5%下落。郊外店舗の賃料は31.56Sドル(約2,400円)に0.9%下がった。
 
 フィットネスクラブなどは広い面積を必要とするため、一等地ではない場所を借りる例が多く、こうした施設が空き施設になる可能性が高い。また飲食業でも店舗需要が減退する可能性がある。ソーシャル・ディスタンシング規制が施行されているため、テナントが店舗不要のデリバリー形態への移行を模索しているためだ。

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