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経済

2020年7月16日

リゾート・ワールド・セントーサ、解雇に乗り出し

 統合型カジノリゾート(IR)のリゾート・ワールド・セントーサ(RWS)を経営するゲンティン・シンガポールは営業を再開して2週間が経過した15日、社員を解雇したと発表した。解雇者数、職務内容は明らかにしなかった。
 
 昨年時点の社員数は9,400人で、7割は国民か永住者。DBS銀行のアナリストは、カジノのディーラー、テーマパークの発券係、ホテルの客室清掃係など、主に客と接する職務の社員が解雇されたとみている。外国のカジノでも経営悪化から解雇が行われている。
 
 姉妹会社のゲンティン・マレーシアが運営するリゾート・ワールド・ゲンティンでも社員の15%に当たる3,000人を既に解雇した。
 
 RWSのライバルであるマリーナ・ベイ・サンズ(MBS)は解雇予定に関する現地紙の取材にコメントを避けたが、ある証券アナリストは、MBSも同様の解雇に乗り出すと予想している。
 
 新型コロナウイルス感染拡大で外国との人の往来が規制され、外国から観光客が来なくなり、また4月から5月にかけ経済・社会活動が制限されたことからRWSは営業停止を余儀なくされ、経営が悪化した。
 
 第1四半期決算の利払い・税引き・償却前利益は前年同期比53%減の1億5,930万Sドル。第2四半期はさらに悪化したと推測される。

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