5月の流通業売上高24％減、前月比はプラス

　マレーシア統計局が7月9日発表した2020年5月の流通業売上高は、前年同月比23.8％減の844億3,400万リンギ（約2兆1,142億円）だった。減少は3ヵ月連続。新型コロナウイルス対策の活動制限措置で店舗の閉鎖や企業活動の停止が相次ぎ、大幅に落ち込んでいる。ただ、制限緩和に伴い下げ幅は前月（36.6％減）から縮小。前月比では26.3％増加した。
 
　内訳は◆卸売り＝前年同月比23.6％減の407億1,020万リンギ（約1兆194億円）◆小売り＝16.2％減の3,694億6,500万リンギ（約9兆1,387億円）◆自動車販売＝49.5％減の67億7,730万リンギ（約1,697億円）――。いずれも下げ幅が前月から縮小し、金額は前月を上回った。小売りでは必需品の食品や、市場・屋台での販売がプラスを維持し、自動車分野では販売店再開で修理サービスの下げ幅縮小が顕著だった。
 
　5月の流通業販売量指数の上昇率（前年同月比）はマイナス24.1％。業態別では◆卸売り＝マイナス23.3％◆小売り＝マイナス18.0％◆自動車販売＝マイナス49.9％――で、いずれも3ヵ月連続のマイナスだが、前月から下げ幅を縮小した。

（提供：亜州ビジネスASEAN）