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経済

2020年7月13日

5月の鉱工業生産22%減、下げ幅が縮小

 マレーシア統計局が7月9日発表した2020年5月の鉱工業生産指数(IPI)は、前年同月比で22.1%低下した。新型コロナウイルス対策として実施された活動制限措置の影響で、指数は3ヵ月連続で低下。ただ、制限の緩和が進んだことで下げ幅は前月(32.0%低下)から縮小した。
 
 業種別では製造業(23.2%低下)、鉱業(22.2%低下)、電力(10.3%低下)の全3業種がそろって2桁の下落。うち製造業と電力では、下げ幅が前月から縮小した。
 
 製造業は前月に続き全7分野でマイナス。食品・飲料・たばこ(2.5%低下)を除く6分野で引き続き2桁減だった。特に繊維・衣類・皮革製品・履物(45.3%低下)と、金属類(45.1%低下)の下げ幅が大きく、自動車を含む輸送機器・その他(38.5%低下)も低迷した。鉱業は原油(22.2%低下)、天然ガス(22.2%低下)とも前月を上回る下げ幅だった。
 
■製造業売上高20%減
 
 統計局が同日発表した20年5月の製造業売上高は、前年同月比19.8%減の902億リンギ(約2兆2,600億円)だった。7分野のうち食品・飲料・たばこ(3.9%増)がプラス転換したものの、残り6分野は2桁のマイナス。下げ幅は木製品・家具・紙製品・印刷(52.9%減)が最も大きかった。輸送機器・その他(29.9%減)は前月(69.5%減)から下げ幅を縮めた。
 
 製造業の従業員数は2.8%減の217万5,145人。支払われた労賃は3.9%減の69億6,790万リンギ(約1,745億円)/1人当たり3,203リンギ(約8万円)だった。

(提供:亜州ビジネスASEAN

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