宅配便のネーションワイド、本社の土地建物を売却

　宅配便のネーションワイド・エクスプレス・クーリエ・サービシズは７月8日、クアラルンプール首都圏にある本社の土地建物を売却すると発表した。財務状況の改善に向けて資産を現金化する。本社は近隣の営業拠点に移す。
 
　売却する資産は、セランゴール州シャーアラムの土地1万3,528㎡（2072年までの借地権）と、3階建てオフィスビルや1階建て倉庫など。不動産仲介のルビコン・レキシントンに1,940万リンギ（約4億9,000万円）で売却する。過去6ヵ月にわたって購入先を募った結果、ルビコンが最高値を提示した。
 
　ネーションワイドはマレーシア証券取引所（ブルサ・マレーシア）に上場。2月以降、経営難の上場企業を示す「PN17」銘柄となっており、財務改善が求められている。

（提供：亜州ビジネスASEAN）