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経済

2020年7月8日

軟包材のトングアン、来月に新ライン2本稼働

 軟包装材メーカーのトングアン・インダストリーズは、来月に新たな生産ライン2本を稼働させる。投資額は3,000万リンギ(約7億5,400万円)。それぞれパレット用の延伸フィルムとラミネートフィルムを生産するもので、国内外で拡大する食品・飲料向けの需要を取り込む。ザ・スターが7月6日付で伝えた。
 
 延伸フィルムの新ラインは年8,000万リンギ(約20億円)の売り上げ貢献を見込む。新型コロナウイルス流行の影響を受け、欧州でパッケージ入り食品・飲料の需要が増加。それに伴い欧州向け輸出品のパレット梱包に用いられるフィルムの需要も伸びているという。
 
 ラミネートフィルムを生産するブローフィルム成形ラインは、年2,000万〜2,500万リンギ(約5億300万円~約6億3,000万円)を稼ぎ出す見通し。国内の食品・飲料生産向けに出荷する。当初は両ラインとも3月までの稼働開始を予定していたが、新型コロナ対策の活動制限令(MCO)の影響で遅れた。
 
 既存ラインを含む20年の総生産量は前年比15%増の15万tを見込む。売上高は19年の9億3,500万リンギ(約235億円)10%ほど増える見通し。好調な欧州市場の売上比率が約10%に高まるとみている。日本向けも減速の兆しはなく、売り上げの約20%を占めると見込む。

(提供:亜州ビジネスASEAN
 

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