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政治

2020年7月6日

宅配便ロッカーの全国展開、来年末までに整備を前倒し

 情報通信・メディア開発庁(IMDA)は宅配便ロッカーを全国1,000カ所に整備する計画を予定より1年早め、来年末までに完了する。経済活動の制限で宅配サービスの利用が急増していることに対応した。
 
 どの宅配会社も利用可能なロッカー基地で、IMDAは全額出資子会社のピック・ネットワークを設立した。ロッカー網の展開、所有、運営に当たらせる。IMDAは6月に、ロッカー網を設置し、保守に当たる業者を募集する入札を開始していた。
 
 ロッカーの設置場所はHDB住宅団地、MRT(地下鉄・高架鉄道)駅、コミュニティークラブで、どのHDB棟からでも徒歩で5分以内の地点にロッカーが整備されることになる。
 
 発表会見でイスワラン通信・情報相は「ロッカーの全国展開は配送インフラの大転換であり、持続可能な配送システムが造られる」と語った。
 
 IMDAは昨年、ロッカー網の試験プロジェクトとして北東部ポンゴルとブキパンジャン、MRT8駅にロッカーを整備し運用した。参加した郵便のシンガポール・ポストによると、通常の宅配より3~4倍効率が向上したという。
 
 IMDAは電子商取引業者ではラザダ、キューテン、ショッピーなどと、宅配業者ではニンジャ・バン、DHL、イージーパーセル、フェデックス、J&Tエキスプレスと提携する。
 
 客は自宅で荷物到着を待つ必要がなく、宅配業者は留守宅を訪問するという無駄が省けるのが宅配便ロッカーの利点だという。

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