シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP5月の小売業販売額は52%減、外国人入国者は880人

経済

2020年7月6日

5月の小売業販売額は52%減、外国人入国者は880人

 経済・社会活動を制限する「サーキットブレーカー」が完全実施された5月の小売業販売額は推定18億Sドルで、前年同月比52%減と、統計局が統計を1986年に取り始めて以来の減少幅だった。サーキットブレーカーは6月2日に解除され、小売業も再開を認められたため、6月は回復が期待できる。
 
 4月同様、販売が増加したのはスーパーマーケット(56%増)とミニマート・コンビニエンスストア(9%)だけだった。
 
 急減したのは裁量支出で、腕時計・宝飾品の販売額は97%減少。デパートの販売額は93%、衣料品・履物販売店の販売額は89%、自動車販売は86%、それぞれ減少した。
 
 外食業の販売額は50%減。持ち帰りかデリバリーのみの営業だったためだ。最も影響が大きかったのはレストランで、69%減だった。
 
 小売業販売額に占めるオンライン販売の割合は24.5%で過去最大.最もオンライン販売の割合が高かったのはコンピューター・通信機器で94%だった。
 
 シンガポール政府観光局(STB)によると、5月の外国人入国者は880人だった。前年同月は149万人。短期入国・乗り継ぎが禁止されたためだ。
 
 DBS銀行のエコノミストは、外国人入国者数が以前の水準に戻るには2年はかかり、航空・観光業に対する政府支援も年末までのため、解雇は増加するとの見通しを示した。

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