プロトンの6月販売26％増、SST減免効果で

　DRBハイコム傘下の国産車メーカーであるプロトンは７月2日、2020年6月の販売台数が前年同月比26.3％増、前月比69.5％増の9,623台だったと発表した。新型コロナウイルス流行対策である活動制限令（MCO）が緩和されたことで販売店を全国で再開。また乗用車の販売サービス税（SST）が減免されたことで、販売が上向いた。
 
　モデル別では、19年8月にモデルチェンジした小型セダン「サガ」が4,477台で最多。モデルチェンジ直後の19年10月の4,275台を上回り、14年8月以降で最多となった。プロトン初のスポーツ多目的車（SUV）「X70」も1,909台と好調。上半期の販売台数はCセグメントのSUVで国内首位となった。
 
　プロトンの上半期の市場シェアは21.2％で、前年同期から6.5ポイント上昇。販売台数は前年同期比14.6％減と落ち込んだものの、「ライバル社に比べると下げ幅が3分の1にとどまった」とし、首位プロドゥア（39.2％減）への競争意識をあらわにしている。
 
　同社は20年下半期の見通しについて、慎重な見方を残しながらも楽観視していると説明。サガの誕生35周年でもあることから、これを商戦に生かしていきたいとしている。

（提供：亜州ビジネスASEAN）