シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP上半期の投資不動産取引は61億Sドル、45%の大幅減

経済

2020年7月3日

上半期の投資不動産取引は61億Sドル、45%の大幅減

 上半期の投資不動産の取引額は61億3,000万Sドル(約4千7百億円)で、前年同期比45%の減少だった。第1四半期の取引が30億7,000万Sドル(約2,365億円)、第2四半期が30億6,000万Sドル(約2,357億円)だった。クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドが発表した。
 
 第2四半期の取引のうち、商業不動産が66%(額にして20億200万Sドル/約1千5百億円)を占めた。最高額の取引はアリババ・グループによるAXAタワー権益50%の取得で、8億4,000万Sドル(約640億円)。シュン・タク・ホールディングスによるトリプルワン・サマセット権益30%の購入が1億5,500万Sドル(約120億円)。売り手はいずれもペレニアル・リアル・エステート。
 
 オラヤン・グループは30ラッフルズ・プレース(旧シェブロン・ハウス)の小売り・銀行用スペースを3億1,500万Sドル(約240億円)で購入した。上半期の商業不動産取引は22億Sドルで(約1千7百億円)、全体の35.9%を占めた。
 
 ホテルの売買はなかった。ホテル所有者の多くは資産処分を検討している可能性があるが、買い手側は値下がりを待っている。このため下半期には取引が成立する可能性がある。
 
 第2四半期の工業不動産取引は7億Sドル(約540億円)余りで、上半期では13億6,000万Sドル(約1千億円)になった。
 
 第2四半期の住宅取引は3億540万Sドル(約230億円)と第1四半期の20億2,000万Sドル(約1千5百億円)から急減した。国有地売却がなかったのが響いた。
 
 投資不動産市場は下半期も低迷を続けるとクッシュマンは予想している。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP上半期の投資不動産取引は61億Sドル、45%の大幅減