参天製薬、地場プラノと戦略提携

　参天製薬は6月30日、シンガポールの眼科分野の新興ヘルステック企業プラノと、出資を含む戦略的提携を結んだと発表した。同国を含むアジアで近視の予防・抑制のための取り組みを進める。出資額や出資比率は公表していない。
 
　プラノは眼科研究開発（R&D）プロジェクトの商業化と医療展開への加速を目指す、シンガポール眼科研究所（SERI）とシンガポール国立眼科センター（SNEC）の「眼科技術インキュベーター」から2017年に独立したスタートアップ企業。主要製品・サービスにはオンライン検眼予約システムの「プラノ・アイチェック」などがある。近視の予防や検出、リスクに関する世界的な企業の1社として認知されている。
 
　プラノは参天製薬から得られる資金をビッグデータ解析と人工知能（AI）の能力強化に投じ、製品・サービスの拡充や、近視を中心としたエコシステムの地域展開、近視抑制のための新たな製品の開発などに取り組む。

（提供：亜州ビジネスASEAN）