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政治

2020年7月1日

192人が立候補を届け出、全選挙区で与党と野党が対決

 総選挙の立候補届け出が30日行われ、192人の届け出が受理された。複数人がグループで立候補するグループ選挙区(GRC)が17、1人区が14で、計93の議席が争われる。2015年の前回選挙同様、すべての選挙区で与党と野党が対決する。
 
 与党・人民行動党(PAP)は全選挙区で候補者を立てた。野党第1党の労働者党(WP)は21人、新党のシンガポール前進党(PSP)は24人の候補者を立てた。投票は今月10日。
 
 リー・シェンロン首相は「危機時の総選挙であり、われわれの生活、仕事、将来がかかっている。どの政府を有権者が選ぶか、どの程度の信託を与えるかですべてが決まる」と訴えた。
 
 ヘン・スイーキアット副首相は選挙区を、地盤のタンピネスから、イースト・コーストGRCに替えた。同GRCはWPが力を入れている地域で、WPは11年の総選挙で45.2%、15年の選挙で39.3%の票を得ていた。
 
 台風の目になる可能性のあるPSPは、タン・チェンボク党首率いるチームがウエスト・コーストGRCで立候補した。PAPはイスワラン通信・情報相に、ジュロンから鞍替えしたデスモンド・リー社会・家族開発相が加わったチームで迎え撃つ。GRCのチームに閣僚が2人加わるのは珍しい。
 
 国軍で初の女性将官(准将)となったガン・ショーファン氏はメリーマウントで議席を目指す。
 
 選挙運動では多人数の集会が禁止されているため、人中に出ての有権者への直接の語り掛けや、オンライン集会が中心になる。

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