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政治

2020年6月30日

たばこのプレーン・パッケージング、7月から義務化

 シンガポールで販売されるたばこ製品はすべて7月1日から、プレーン・パッケージングが義務付けられる。規制発表は2018年10月末で、プレーン・パッケージングのたばこ輸入が開始された今年4月1日から6月30日までが準備期間。
 
 プレーン・パッケージングとは、たばこ製品の箱にブランドのカラー、ロゴ、画像などを印刷することを禁止し、包装がたばこの販売促進のための小さな看板となることを防ぐ工夫。
 
 たばこの箱には、喫煙が有害であることを示す画像や文章の表示を義務付ける。画像は面の広さの75%(以前は50%)以上を占めなければならない。
 
 紙巻きたばこのほか、葉巻、シガリロ、ビディ(小型の葉巻風インドたばこ)、紙巻きたばこ自作セットなどすべてのたばこ製品が適用対象。違反の場合の罰則は、最高1万Sドル(約77万円)の罰金か最長6カ月間の禁錮、またはその両方。
 
 シンガポール国立大学(NUS)公衆衛生学院のテオ・イクイン教授によれば、プレーン・パッケージングはたばこ製品の訴える力をそぐのが狙いだが、喫煙者がたばこをやめるかはわからないという。喫煙者はこうした警告表示に鈍感になっていると思われるためだ。

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