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社会

2020年6月29日

個人情報詐取のフィッシングが急増、オンライン利用増が影響

 実在する組織を装い、ネット上で不正に個人情報を入手する詐欺手法のフィッシングが昨年から今年にかけ急増している。シンガポール・サイバー・セキュリティー庁(CSA)によると、昨年のフィッシング事件は4万7,500件で前年の3倍だった。
 
 サイバー・セキュリティー担当大臣のイスワラン氏によると、今年もフィッシング行為は多く、3~5月にネット利用者に送られた不審なリンクは1,500件と、それ以前の3カ月間の2倍だった。「サーキットブレーカー」施行で在宅勤務が増え、住民のオンライン利用時間が増えたことに付け込んだ行為だという。
 
 犯罪者が騙った政府機関のトップ3は、移民・検問庁(LTA)、人材開発省およびシンガポール警察。昨年のサイバー犯罪は9,430件で、犯罪全体の25%余り(前年は20%)を占めた。
 
 サイバーセキュリティーサービスのサイファーマはシンガポールを含む6カ国を、政府機関によるコロナウイルス関連支援を装ったフィッシングが多発しやすい国に挙げた。

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