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経済

2020年6月15日

自動運転車の部品開発で協力、産業省機関と地場MCE

 貿易産業省傘下のマレーシア自動車・ロボティクス・IoT研究所(MARii)は、自動運転車の基幹部品開発に向け、地場マルチコード・エレクトロニクス・インダストリーズ(MCE)と協力することで合意した。マレーシアン・リザーブが6月11日付で伝えた。
 
 MARiiのマダニ・サハリ最高経営責任者(CEO)は、次世代自動車の開発には自動運転技術や常時モバイル接続が必須になっており、これにはインダストリー4.0(第4次産業革命)技術や次世代移動サービス「MaaS(マース)」が深く関わってくるとコメント。電子製品や機械、システムの設計から製造、組み立て、販売までを手がけるMCEと協力し、まずは自動運転の基幹部品となるライダー(LiDAR、光による検知と測距)やレーダー(電波探知測距)向けのセンサー、カメラ、記憶装置などを開発する方針を示した。
 
 MCEは現在、自動車分野ではセンサーやスイッチ、ピンチ防止装置、LED(発光ダイオード)ライト、全方位モニター装置などを製造している。
 
 なお政府は今年2月、国内自動車産業の長期的な展望を方向付ける国家自動車政策(NAP)の改訂版「NAP2020」を発表した。国内の自動車生産を2030年までに19年実績の2.6倍となる147万台に引き上げることを目標に設定。研究・開発(R&D)と新技術導入による競争力向上に重きを置くとしている。

(提供:亜州ビジネスASEAN

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