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経済

2020年6月12日

4月の鉱工業生産32%減、活動制限で全業種マイナス

 マレーシア統計局が6月11日発表した2020年4月の鉱工業生産指数(IPI)は、前年同月比で32.0%低下した。指数の低下は2カ月連続で、下げ幅は前月(4.9%低下)から拡大。新型コロナウイルス対策として実施された活動制限措置が影響し、製造業(37.2%低下)、鉱業(19.6%低下)、電力(19.2%低下)の全3業種がそろって大幅に落ち込んだ。
 
 製造業は全7分野でマイナス。一部が必需品として操業を認められた食品・飲料・たばこ(9.0%低下)を除く6分野で2桁減となり、特に繊維・衣類・皮革製品・履物(73.8%低下)と、自動車を含む輸送機器・その他(69.3%低下)の下げ幅が大きかった。鉱業は原油(20.2%低下)、天然ガス(19.0%低下)ともマイナスだった。
 
■製造業売上高33%減
 統計局が同日発表した20年4月の製造業売上高は、前年同月比33.0%減の758億リンギ(約1兆9,033億円)だった。全7分野でマイナスとなり、うち5分野が2桁の減少。下げ幅は木製品・家具・紙製品・印刷(70.4%減)が最も大きく、これに輸送機器・その他(69.5%減)が続いた。食品・飲料・たばこ(2.1%減)の落ち込みは多分野に比べ小さかった。
 
 製造業の従業員数は3.2%減の216万9,473人。支払われた労賃は6.2%減の68億2,540万リンギ(約1,714億円)/1人当たり3,146リンギ(約7万9,000円)だった。

(提供:亜州ビジネスASEAN
 

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