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政治

2020年6月10日

「ウイルスは消散しないため長い取り組みに」、ウォン国家開発相

 コロナウイルス特別作業班のローレンス・ウォン共同委員長(国家開発相)は9日夜、感染拡大の結果起こった変化、先行きに関しテレビ放映を通じ国民に説明した。閣僚としての説明はリー・シェンロン首相に次ぎ2人目。
 
 ウォン氏は「ウイルスがシンガポールから去る可能性は低い」と強調。社会は変化が必要であり、都市計画、事業体、労働者は新たな様式への適応が求められるとした。
 
 シンガポールはワクチンを長期的解決法の一つとみており、シンガポールを含む多くの国で130余りのワクチンが開発中だが、現在臨床試験中のワクチンが効く保証はないという。
 
 またワクチンが大量生産されるまでは長い時間がかかるため、警戒を緩めてはならないとウォン氏は訴えた。このため国民にはマスク着用など衛生基準の順守、他人との距離確保など社会的責任を引き続き果たすよう求めるという。
 
 都市計画の面では、閉鎖空間ではウイルス感染拡大のリスクがあることが分かったため、良好な室内空気を維持するため換気確保が建物の設計で重要になる。また人との接触を避けるための造作・備品、自動ドア、手の消毒剤設置、検温所も新たな様式になるという。
 
 建設業では多数の感染者が出たため、労働者に対する感染検査を定期的に行う。作業現場では感染拡大防止の措置を義務付ける。

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