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経済

2020年6月1日

ペトロナスの設備投資削減、石油・ガス業界に打撃

 国営石油ペトロナスが、新型コロナウイルスによる世界的な経済の混乱に応じて2020年の設備投資額を当初計画の1,750億米ドル(約18兆8,598億円)から380億米ドル(約4兆953億円)、約22%削減し、事業経費も12%低減する方針を決めたことで、国内の石油・ガス業者が打撃を被る見通しだ。ザ・スターが報じた。
 
 JFエイペックス・セキュリティーズのアナリスト、リー・チャーン・ウィー氏は、地場業者は事業契約が減少し、利幅も縮小するとの見通しを示した。その上で、弱小企業は淘汰(とうた)され、契約を得る企業も平凡な利益しか期待できないと指摘した。
 
 リー氏はまた、業界で最大の打撃を受けるのはオフショア支援船(OSV)事業と予測した。ペトロナスには弱体化した業界企業の資産を引き受ける特別目的事業体(SPV)を設立するとの構想も浮上している。

(提供:亜州ビジネスASEAN
 

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