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社会

2020年5月29日

通信アシアタ、5G設備でファーウェイ依存回避へ

 通信3位アシアタ・グループのジャマルディン・イブラヒム最高経営責任者(CEO)は、今年下半期に商用サービスの開始が見込まれる第5世代(5G)通信ついて、設備の供給業者を中国の華為技術(ファーウェイ)以外にも選定し、ファーウェイのみに依存する状況を避ける考えを示した。ロイターが5月27日報じた。
  
同CEOは「マレーシアでは通常、設備業者はファーウェイとエリクソンだ」と語りつつ、ノキアや中興通訊(ZTE)など他の業者も入札に招待されると表明した。
 
 アシアタは以前よりファーウェイから設備の供給を受けており、5G展開でも提携の予備契約を結んでいる。ジャマルディンCEOはこれまでのファーウェイとの取引に満足感を示しつつ、米国を念頭に「いくつかの国との関係はあるものの、彼らは生き残り、今後もわれわれに供給できる」と話した。
 
 米商務省は今月15日、米国製の製造装置や技術を使って海外で生産・開発された半導体製品をファーウェイに販売することを規制する、新たな締め付け策を発表している。
 
 ジャマルディンCEOはまた、アシアタは今後3〜5年で5Gに10億米ドル(約1,077億円)を投資する予定と述べた上で、コスト削減のために他の通信キャリア1〜2社と共同でサービスを展開できないか交渉を行っていると明らかにした。

(提供:亜州ビジネスASEAN

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