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社会

2020年5月26日

農園FGV、ペルリスで開発に1億リンギ

 アブラヤシ農園大手のFGVホールディングスは5月22日、傘下の製糖大手MSMマレーシアが所有するペルリス州の44平方キロメートルの農地を再開発する計画を明らかにした。2年以内に1億リンギ(約25億円)を投入する方針。キャッサバや高級パイナップル、マンゴーなどを作付けし、タピオカ粉や家畜飼料などの工場を建設する。各紙が同日付で伝えた。
 
 「FGVアグロフードバレー」の名称で再開発する。最新技術を用いて付加価値の高い製品を生産したい考え。
 
 計画では、タピオカ粉と食品添加物のマルトデキストリンを生産する年産能力5万トン規模の工場を建設。マレーシアが年60万トンのタピオカ粉を輸入していることから、8%をまかなえると見込む。ほかに年産能力2万2,000トンの飼料工場も設け、FGVグループが近隣で運営する酪農場に供給する。
 
 農地はタイ国境に近いチュピンにあり、MSMはもともとアブラヤシ、ゴム、マンゴーのプランテーションに利用。飲料大手フレイザー&ニーブ・ホールディングス(F&N)に売却することで昨秋に合意したが、当局の認可を得られず今年4月に契約が失効していた。

(提供:亜州ビジネスASEAN亜州ビジネスASEAN

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