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経済

2020年5月15日

パーム油在庫が2割増、新型コロナで需要減退

 マレーシア・パーム油委員会(MPOB)によると、国内のパーム油在庫は4月末時点で205万トンとなり、前月末から18.3%増加した。19年12月以降では最も高い在庫水準。4月の生産量が過去6カ月で最多となった一方、新型コロナウイルス流行で国内需要が減退し、在庫がかさんでいる。ザ・スター・オンラインが5月12日付で伝えた。
 
 4月の生産量は前月比18.3%増の165万トンで、2カ月連続で前月を上回った。一方、4月の国内消費量は前月から40%減少。新型コロナ対策で移動制限令が発動したことでホテルや外食店が休業した結果、需要が落ち込んだ。ただパーム油の世界需要は高く、4月の輸出量は前月比4.4%増の124万トンだった。
 
 国内のパーム原油(CPO)価格は5月12日時点で1トン2,014リンギ(約5万円)となり、過去10カ月で最低。ブローカーのフィリップ・ヒューチャーズは、さらに1,900〜1,950リンギ(約4万7,000円~約4万8,000円)まで落ち込むとみている。

(提供:亜州ビジネスASEAN)
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