シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPゲンティン1~3月期は55%の減益、先行きを悲観

経済

2020年5月14日

ゲンティン1~3月期は55%の減益、先行きを悲観

 統合型カジノリゾートのリゾート・ワールド・セントーサ(RWS)を運営するマレーシア系ゲンティン・シンガポールは、1~3月期の利払い・税引き・償却前利益(EBITDA)が前年同期比55%減の1億4,690万Sドル(約110億円)だったと発表した。
 
 賭博部門の収入は38%減の2億6,790万Sドル(約201億円)、ユニバーサルスタジオなど賭博以外の部門の収入は34%減の1億3,840万Sドル(約103億円)だった。コロナウイルス問題を理由とする外国人入国規制による来場者減が業績悪化の理由だ。全管理職の給与カット、従業員に対する年次休暇の消化奨励など経費削減にも乗り出した。
 
 政府が敷いた「サーキットブレーカー」に従い、ゲンティンは4月7日以降、RWSでの営業をほとんど取りやめている。業務を再開できても、ソーシャル・ディスタンシングと外国との往来制限で急速な回復は見込めないという。
 
 しかし横浜市で開発予定のカジノリゾート事業では免許取得を引き続き図る。世界最大のカジノ会社、ラスベガス・サンズは日本でのカジノ免許取得を断念した。

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