3月の流通業売上高5.7％減、7年ぶりマイナス

　マレーシア統計局が5月8日発表した2020年3月の流通業売上高は、前年同月比5.7％減の1,031億8,210万リンギ（約2兆5,373億円）だった。減少は13年2月以来、7年1カ月ぶり。このところは5％を超える伸びが続いていたが、新型コロナウイルス対策として3月18日から活動制限措置が敷かれ、店舗の閉鎖や企業活動の停止が相次いだことで落ち込んだ。
 
　内訳は◆卸売り＝2.7％減の517億7,740万リンギ（約1兆2,732億円）◆小売り＝6.6％減の407億3,220万リンギ（約1兆16億円）◆自動車販売＝15.3％減の106億7,250万リンギ（約2,624億円）――と、そろってマイナス。卸売りでは機械設備や農業資材・家畜飼料、小売りでは自動車燃料や非必需品などの販売が落ち込んだ。
 
　3月の流通業販売量指数の上昇率（前年同月比）はマイナス3.1％。業態別では◆卸売り＝マイナス2.5％◆小売り＝マイナス7.5％◆自動車販売＝マイナス14.4％――と、いずれも前月までのプラス成長からマイナスに転じた。

（提供：亜州ビジネスASEAN亜州ビジネスASEAN）