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経済

2020年4月29日

ペトロナスが配当上乗せ検討、財政支援で

 国営石油ペトロナスは、今年支払う配当を100億リンギ(約2,450億円)上乗せする検討に入った。関係筋が匿名を条件に明らかにしたもので、先に発表していた240億リンギ(約5,880億円)から340億リンギ(約8,330億円)に増やすもよう。新型コロナウイルス対策で悪化する政府財政を支える狙いとみられる。ニュー・ストレーツ・タイムズが24日付で伝えた。
 
 ペトロナスは昨年、特別配当300億リンギ(約7,350億円)を含む540億リンギ(約1兆3,230億円)の配当を政府に支払った。今年支払う配当については2月に240億リンギと発表していたが、新型コロナ対策で悪化する政府財政を支えるため、上乗せを検討している。なお政府は先月末、2,600億リンギ(約6兆3,700億円)規模の景気刺激策パッケージを発表している。
 
 一方、原油価格急落を受けてペトロナスがマレーシア海域内の石油掘削リグ14基を引き揚げたという業界紙の情報について、同社はそうした事実はないと否定。新型コロナの影響で一時運転を停止したリグはあるが、原油価格急落を理由に引き揚げたリグはないとし、25日時点で18基のリグが稼働していると説明している。

(提供:亜州ビジネスASEAN亜州ビジネスASEAN
 

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