シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP3月の物価は横ばい、コアCPIは0.2%下落

経済

2020年4月24日

3月の物価は横ばい、コアCPIは0.2%下落

 統計局が発表した3月の消費者物価指数(CPI)は前年同月と同じだった。CPIから、住宅賃料と自家用車所有にかかわる経費を除いたコアCPIは0.2%の下落だった。1月のコアCPIは0.1%の下落で、2カ月連続の下落となった。政府は通年のCPI、コアCPI予想(マイナス1%~0%)を維持した。
 
 CPI項目のうち食品指数は1.5%上昇。家財は0.5%、運輸0.1%上昇した。ほかはすべて下落で、衣類・履物が2.8%、保健医療が1.8%、レクリエーション・文化活動が1.8%、教育が0.5%、それぞれ下落した。
 
 OCBC銀行のリン主任エコノミストは、サーキットブレーカーの延長実施と経済活動の一層の制限で企業、消費者心理は冷え込むと述べた。
 
 大華銀行(UOB)のエコノミスト、ガン氏は、原油価格の急落、労働市況の悪化、消費支出を抑制する政府措置とその結果としての消費低迷で、シンガポールは物価下落の段階に突入するとした。
 
 政府はこの先、輸入食品価格にはある程度上昇圧力がかかると予想している。サプライチェーンの途絶が発生しているためだ。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP3月の物価は横ばい、コアCPIは0.2%下落