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政治

2020年4月22日

サーキットブレーカーを6月1日まで延長、接触者追跡を強化

 リー・シェンロン首相は21日、新型コロナウイルスの問題に関する4回目の国民向け記者会見を開き、感染の連鎖を切るための「サーキットブレーカー」を6月1日まで延長すると発表した。住民の外出をさらに規制し、営業できる業種も減らす。
 
 多数の買い物客が集まるウェットマーケット4カ所の入場を制限する。飲み物、軽食を主に販売する独立型店舗、および理容室、美容室は営業休止を命じられた。
 
 職場に通勤する労働者の割合を労働力の20%から15%へ引き下げる。食料雑貨を購入するため外出する住民には、家族を連れず一人で買い物することを義務付ける。
 
 これら厳格な措置の実施は5月4日までの2週間だが、その後にすぐ以前どおりに戻すことはできないため、サーキットブレーカーの6月1日までの延長実施を決めたという。
 
 リー氏は「多くの住民、特に企業、労働者が延長に落胆することは認識している。しかしこの短期的痛みはウイルスを根絶し、われわれが大切に思う人の健康を守るためだ」と述べた。
 
 同日発表された感染者は1,111人という多さで、ドーミトリーで生活する外国人労働者が多くを占めた。外国人労働者専用宿泊施設以外の、地域社会での感染者が1桁になった時点で、行動制限を徐々に緩和するという。
 
 リー氏はまた、情報技術を最大限活用し、接触者追跡を強化すると語った。現在、アプリケーションの開発中で、プライバシーの懸念よりサーキットブレーカーから抜け出せる利益を住民は考えるべきだと、インストール義務付けを示唆した。

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