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経済

2020年4月20日

チャンギ空港の3月の旅客は70%減、離着陸は50%減

 チャンギ国際空港を運営するチャンギ・エアポート・グループ(CAG)は、3月に空港を利用した旅客は165万人(乗り継ぎ客を含む)で、563万人だった前年同月と比べ70.7%の減少だったと発表した。
 
 航空機の離着陸回数は49.9%減の1万6,200回。航空貨物取扱量は19%の14万9,000トンだった。
 
 新型ウイルスの世界的感染拡大で各国が旅行、入国規制を強化した。シンガポール政府も3月23日、国民、永住者、長期在滞在査証所持者以外の入国、乗り継ぎを禁止しており、25日から31日までの1週間の航空機離着陸は87%減少し、旅客は98%減少した。
 
 年初3カ月の実績では、旅客数は前年同期比32.7%減の1,100万人、航空機離着陸回数は20%減の7万5,900回、航空貨物取扱量は8%減の45万3,000トンだった。4月について、同空港を利用する定期便数は当初より96%減少する。
 
 航空業調査会社ソビー・アビエーションのブランダン・ソビー氏は、この先しばらくは利用客が98%減というU字型の景気の底が予想されると述べた。
 
 利用客減でCAGは第2ターミナルの運用を停止。第4ターミナルも運用停止の可能性がある。
 
 国際航空運送協会(IATA)のアレクサンドル・ドゥ・ジュニアック事務局長も、世界の航空産業にV字型の回復の可能性はないとしている。

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