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経済

2020年4月20日

香港コットンシャツ大手エスケル、6月で生産終了

 香港のコットンシャツ世界大手、エスケル・グループが、新型コロナウイルスによる打撃を契機に50年以上に及んだマレーシアでの生産活動を6月で終了することを決めた。ニュー・ストレーツ・タイムズが4月16日報じた。
 
 エスケル・マレーシアのエドワード・ホー社長は全従業員に宛てた通知で、2015年から赤字が続いていた中、最大出荷先である米国で、顧客が3月から小売店を閉鎖した一方、ペナン州とクランタン州の工場が政府の活動制限令によって生産を停止したことを理由に挙げた。
 
 両工場は活動制限令が終われば4月29日から生産を再開するが、6月12日で操業を終了する。両工場の人員は2,000人以上で、同社によると国内最多の女性労働者を抱えている。一方、グループはベトナムやスリランカの生産拠点を含む世界全体で、5万人以上の労働者を有している。
 
 同社は英バーバリーや米ナイキ、仏ラコステ、米ノーティカなどの顧客を抱えていた07年、ペナン工場に600万米ドル(約6億4,500万円)の追加投資を行っていた。

(提供:亜州ビジネスASEAN

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