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政治

2020年4月9日

農業部門に総額3千万Sドルの助成金、食料生産を強化

 シンガポール食品庁(SFA)と環境・水資源省は8日共同で、食料の国内生産を強化するため総額3,000万Sドル(約22億円)の助成金計画を実行すると発表した。可能な限り早期に食料生産を増やすためのプロジェクで、鶏卵、葉物野菜、養殖魚の増産計画を支援する。
 
 今月中頃から計画に対する提案の募集を開始する。鶏卵、葉物野菜、魚を支援対象に選んだのは、最も一般的に消費される食品だからだ。国内の農家、水産業者は消費される葉物野菜の14%、鶏卵の26%、魚の10%を生産している。
 
 ヘン・スイーキアット財務相・副首相はコロナウイルス対策のための補正予算案の審議に際し、「食料安全保障の重要性がウイルス禍で改めて示された。安全な食品の安定的供給を確保する」と語った。
 
 商工業施設を利用した屋上菜園を展開するコムクロップは助成金を利用し、増産計画を軌道に乗せたいとしている。現在、葉物野菜を1日50キロ生産し、スーパーマーケットに卸している。ウッドランズの工業施設の屋上に温室を設置し、チンゲン菜と菜心(アブラナ科の二年生植物)を試験栽培しており、この先6~8カ月間に同様の施設を7カ所に建設する計画だ。

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