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社会

2020年4月8日

食事持ち帰り容器の需要が急増、注文に対応できないマレーシアの工場

 飲食店での店内食事が禁止され、持ち帰りサービスのみ提供できるとの規制が7日から4週間施行されると発表された3日以降、食事持ち帰りに使う容器の需要が急増している。
 
 容器卸売業者によると、3日以降、電話が鳴りっぱなしで、既存客からの注文以外に、新規の客からも問い合わせがあるという。ニュー・モダン・メタルズ・アンド・プラスチックスでは注文が40%ほど増加した。シー・トレーディングでは注文は2~3倍に増加した。特に、自宅待機指示を受けた人向けに食事を提供している業者、外国人労働者宿舎、食事持ち帰りサービスの業者から注文が増加している。
 
 卸売業者は主にマレーシアと中国から商品を輸入しているが、問題は、マレーシアで3月18日から行動制限令(MCO)が出され、工場閉鎖を余儀なくされたメーカーがあることだ。生産活動の継続を許可された企業でも生産能力を50%下げるよう要請されている。MCOのため商品を輸送する人材を十分確保できない企業もある。
 
 シー・トレーディングは商品の90%を海外、特にマレーシアから輸入しており、代替生産地を探している。
 
 ホーカーでは持ち帰り用容器の持参を客に呼び掛ける掲示を行っている。

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