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社会

2020年4月8日

サーキットブレーカー初日、商業地区やオーチャードはゴーストタウン

 必須サービス以外の企業に対する事務所閉鎖命令が施行された初日の7日、中央商業地区(CBD)や繁華街オーチャードはゴーストタウンと見まがうばかりの様相を呈した。道路を走る車は少なく、ショッピングモールでは食料品や持ち帰りの食事を買う客くらいしかいなかった。タクシースタンドには、来ない客を待つタクシーの長い列ができた。中心街に向かう電車は空席が目立った。
 
 新型ウイルスの感染拡大の鎖を断つための、この「サーキットブレーカー」は5月4日まで実施される。学校は8日からすべて自宅学習へ移行する。
 
 一方、公営住宅がある地域では多数の住民が食料雑貨店やウエットマーケットでの買い物に出かけたが、隣の人との距離を1メートル保つとのソーシャル・ディスタンシングはなかなか守られず、同日は7,000人が忠告を監視官から受けた。
 
 8日以降、必需品の買い物、必須サービス提供のため働きに出る者以外、外出は禁止され、違反の場合は罰則が適用される。事実上の自宅軟禁だ。
 
 ギンモー・マーケットの肉販売店で働くビリー・ヨーさんによると、通常の火曜より売れ行きは良かった。家庭での食事が増え、休校で食べる人数も増えるため、世帯の食料購入量が増えている。
 
 7日に発表された、ウイルス感染が確認された人は106人で、103人が国内感染。これで感染者の累計は1,481人になった。

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