2020年4月8日
ハイネケンの生産再開許可を撤回、批判殺到で
政府は4月6日、ハイネケンとカールスバーグの現地法人に対する生産再開の許可を取り消す決定を下した。今月15日まで適用される移動制限令の下、必需品以外の生産活動が禁止される中、政府は両社の生産再開を認めていたが、ソーシャルメディアなどで批判が殺到。許可を取り消した。ストレーツ・タイムズなどが伝えた。
ハイネケン・マレーシアは5日、政府からの生産再開許可を受け、少人数での生産を開始したと発表した。これについてソーシャルメディアでは、国会議員を含め多くの国民から批判の声が殺到した。ある野党議員は「アルコール飲料が必需品と見なされるなら他にも必需品は200品以上ある」と政府の決定を非難した。政府はこうした状況を受け、ハイネケン・マレーシアとカールスバーグ・ブルワリー・マレーシアの生産再開許可を取り消した。
国内では7日までに3,793人の新型コロナ感染が確認され、62人が死亡している。
(提供:亜州ビジネスASEAN)