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社会

2020年4月7日

公共輸送機関の利用が激減、家庭学習用にタブレット貸し出し

 産業・社会活動の縮小で公共輸送機関の利用者が激減している。一方、5月4日までの休校が決まり生徒は自宅学習が中心になるため、遠隔教育を受けるための機器がない家庭に政府はタブレットなどを貸し出す。
 
 陸運庁(LTA)によると、ウイルス危機が発生して以降、公共輸送機関の利用者は50%減少した。車内では隣の人との距離を保つよう求めており、車内で具体的に指導に当たる「運輸大使」を近く配備する。
 
 国会審議でコー・ブンワン運輸相は「今は、お気に入りのホーカーで食事をするため、公共輸送機関を利用して島の反対側に行くような時ではない」と語った。
 
 7日からは経済活動、社会活動がさらに制限され、住民には外出の機会が減るため、公共輸送機関の利用はさらに低下する見通しだ。
 
 休校対策で教育省は、オンライン学習を受けるのに必要な機器を持たない低所得層の学生にタブレットや携帯パソコンなど3,300台と、インターネット接続に必要な機器を貸し出した。家庭での自宅学習が不可能な学生には、教師監督の下、学校所有のコンピューターの使用を認める。企業による学生支援では通信会社が低所得層の家庭にインターネット利用を無料で提供する。

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