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政治

2020年4月6日

外国人用ドーミトリー2カ所を隔離、感染者増加で

 新型コロナウイルス感染が広まった労働者用ドーミトリー(共同寝室)が5日、隔離指定された。入居している2万人弱の外国人労働者は2週間、自室の外に出ることを禁止される。感染者が確認されていないほかのドーミトリーでも感染防止のため居住者同士の交流が制限される。しかし社会生活に必須のサービス提供に携わる外国人労働者には別に宿泊施設を提供する。
 
 隔離を指定されたのは北東部にあるS11ドーミトリー@ポンゴルと西部ジュロン・イーストにあるウエストライト・トー・グアン。
 
 5日、保健省が発表した新たなウイルス感染者は120人で、116人が国内感染。うち22人がS11ドーミトリー、10人がウエストライトにかかわる感染。累計の感染者数は、S11ドーミトリーが63人、ウエストライトが28人。
 
 ジョセフィーヌ・テオ人材開発相によると、隔離した労働者には賃金保証を行い、食事も提供する。
 
 ウイルス特別対策班のローレンス・ウォン共同委員長は、外国人労働者は感染リスクが高いということではなく、ドーミトリーがクラスターになったことが問題だと強調した。7日以降、ほかのドーミトリーに居住する外国人にも敷地外に出ることを禁止する。

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