シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP他人との間隔は1メートル、グラブ運転手が食品配達、学業で自宅学習

社会

2020年3月30日

他人との間隔は1メートル、グラブ運転手が食品配達、学業で自宅学習

 政府が不要不急の外出自粛を住民に求め、店での順番待ちや公の場での着席は、隣の人から1メートル離し、職場、学校以外では10人を超える集まりは禁止、などの規制が施行された28日、繁華街オーチャード・ロードの人出は少なく、ショッピングセンターは客同士の距離確保のため入場制限を敷き、客も床に書かれた線に従い、前の人から1メートルの距離を取って列に並び、店内でも同様の指示に従った。
 
 モールでも10人以上の集まりは禁止されており、そうした集まりを見付けたら経営者は解散を指示しなければならない。当局は小売店、飲食店、観光施設など人が集まる場所に監視員を配置しており、規則違反があれば指導する。
 
 通常なら観光客でにぎわう著名スポットも人通りはまばらで、出入国規制が土産物店に重くのしかかっている。イスラム色漂うハジレーンでは人出は通常の20%で、あつらえの上履きを売る店の経営者は、まったく商売にならないと嘆いた。
 
 教育省は1週間のうち1日を自宅学習日とすることを決めた。輸送機関の混雑を避けるため下校時間もずらす。
 
 一方、思いがけない幸運に恵まれたのは配車サービス、グラブのドライバーだ。外出自粛、オンラインでの商品注文を政府が奨励しているため食料雑貨のオンライン注文が急増し、配送が間に合わない。このため特例として運転手に配送業務を許可している。タクシー、配車アプリで営業する個人ハイヤーにも配送サービスを認める方針だ。

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