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社会

2020年3月25日

新型コロナの新規感染者、1日に212人増加

 保健省は4月23日、新たに212人の新型コロナウイルスへの感染を確認したと発表した。1日当たりの増加幅としては同国でこれまでで最大で、累計の感染者数は1,518人と東南アジアで最多。死者は14人となった。
 
 新たな感染者のうち123人が2月27日から3月1日にかけてクアラルンプール郊外のスリペタリン地区にあるモスクで宗教行事に参加していた。1万6,000人が参加したこの行事での集団感染は、マレーシアの感染者全体の62%を占める。
 
 ムヒディン首相は同日、今月末までの予定で実施中の全国規模の移動制限措置について、最大で2週間の延長を検討する可能性があると発言した。国家安全保障会議を30日に開催して、延長の可否を決める方針。首相はまた、新型コロナ対策費として6億リンギ(約150億円)の予算を追加投入する考えも表明した。人工呼吸器や医療スタッフ用の防護用具の調達、人員の拡充などに充てる。
 
■シンガポールはトランジットも禁止
 シンガポールでも同日新たに54人の感染が確認され、累計感染者は504人に達した。海外の他の地域で感染し、帰国して感染が発覚したケースが中心。同国は23日深夜より、あらゆる渡航者を対象に空港でのトランジットも禁止した。国営シンガポール航空は、4月末まで輸送力の96%を削減すると発表した。
 
 タイでは122人の感染が確認され、累計感染者数は721人となった。死者は1人にとどまっている。
 
 フィリピンでは感染者が82人増加し、累計で462人となった。死者は33人。
 
 ミャンマーでも初の感染者が確認された。米国旅行から帰国した36歳と英国から戻った26歳でいずれもミャンマー国籍。
(提供:亜州ビジネスASEAN
 

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