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経済

2020年3月19日

COEがほぼ全面下落、人気モデルの需要は低下

 陸運庁(LTA)が18日実施した新車購入権(COE)入札はほぼ全面安の展開になった。新型コロナウイルス禍が消費者心理に影響している。
 
 Aカテゴリー(排気量1.6リットル以下で出力130馬力以下の乗用車)のCOEは前回より4.6%安い3万1,210Sドル(約233万円)。Bカテゴリー(排気量1.6リットル以上か出力130馬力以上の乗用車)のCOEは8.5%安い3万12Sドル(約225万円)で、ほぼ10年来の安値。
 
 主に大型乗用車の購入に利用されるオープンカテゴリーのCOEは3万2,500Sドル(約243万円)で変わらず。
 
 下落幅は額では1,500~3,000Sドル(約11~22万円)だったが、市場予想は3,000~5,000Sドル(約22~37万円)だった。複数ブランドの乗用車を扱うプライムのネオ・ナムヘン会長は、手ごろな価格帯のモデルが依然売れているが、常に売れ行き上位を占めるモデルの一部は需要が低迷したと語った。
 
 ネオ氏によれば、消費者心理が冷え込んでいることは確かで、COE発行枠が縮小されているため、平時であればCOE価格は5万Sドル(約374万円)になった可能性もあるという。
 
 商用車のCOEは9.1%安い2万2,002Sドル(約165万円)と9年来の安値。政府は来年、環境を配慮した商用車の購入を優遇する措置を導入する計画で、このため買い控えが起こっているようだ。
 
 オートバイのCOEは4,489Sドル(約33万円)で4.2%上昇した。生活費を稼ぐ手段としてのオートバイ購入が増えたようだ。

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