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経済

2020年3月19日

マレーシアの国境封鎖で建設事業に混乱、ユニットが届かず

 マレーシアが2週間の事実上の国境封鎖と、生活に必須のサービス以外の経済活動の停止を決めたため、シンガポールの建設工事に影響が出ている。マレーシアからPPVC工法のユニットが届かなくなるためで、PPVC工法を採用している開発事業では少なくとも2週間、工事が行えなくなる。
 
 工場で製造されたユニット(コンクリートの骨組み)を、現場でクレーンを使ってレゴブロックのように組み立てて建設するのがPPVC工法。こうしたユニットの80%はマレーシア・ジョホールバルの工場から輸入している。
 
 PPVC工法の開発事業は44件あり、うち35件は民間または住宅開発庁(HDB)の住宅建設事業だ。
 
 シンガポール建設協会のン・イエメン会長によると、PPVC工法では1カ月に3フロアの組み立てが可能。マレーシアの国境封鎖で少なくとも1カ月半、工事は停滞する。中国からの建材供給停止の時より影響は大きいという。
 
 国境封鎖解除に向けた動きもある。ジョホール州政府は、健康診査を厳しくした上で、シンガポールとの国境封鎖を3~4日後には解除したいと発表した。ハスニ州首相は、マレーシア、シンガポール当局から就労査証の交付を受けた人、シンガポールに通学している学生、特殊技術を持つ人、物流に携わる人の往来を認める方針だと語った。

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