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経済

2020年3月6日

MRT駅舎など主要インフラ事業、工事遅延の可能性

 新型コロナウイルスの感染騒動が長引いた場合、チャンギ空港第5ターミナルやMRT(地下鉄・高架鉄道)駅舎建設など主要インフラ事業の工事が遅れる見通しだ。
 
 予算審議でコー・ブンワン運輸相は「現時点では遅れはコントロール可能な範囲にある。しかし感染問題が長引いた場合、建設資材・設備の供給に影響する。第5ターミナル、トゥアス港、次世代ERP(ノンストップ料金収受システム)整備などに影響する」と述べた。
 
 建設工事中のトムソン・イーストコーストMRT線、およびブキパンジャンLRT(軽便鉄道)で使用する車両は中国で製造されている。
 
 公共輸送機関への影響も既に出ている。自宅で作業するテレワークが増え、外出を控える風潮が広まっているからで、バス、鉄道、タクシー、個人ハイヤー利用は20%ほど減少した。チャンギ空港を利用する旅客は25%減少した。クルーズ船ビジネスは「打ちのめ」されているという。
 
 しかしCovid-19はいずれ燃え尽きるとし、その後の経済の回復に備えるよう産業界に要請した。

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